大友克洋の短編コミック3話を原作にした、長編オムニバスアニメーション。森本晃司、岡村天斎、大友克洋それぞれ1エピソードずつ手掛けた。STUDIO4℃ではエピソード1「彼女の想いで」、エピソード3「大砲の街」を制作・プロデュース。STUDIO4℃が手掛けた初の本格的な自社作品であり、最大級のプロジェクトとなった大作である。デジタル技術を大幅に導入し、それまで類を見ないビジュアルが話題を呼んだ。 「彼女の想いで」の全編に流れる壮麗なオペラは、チェコ・フルハーモニー・オーケストラの演奏だが、収録現場で実際にフィルムを見ながら指揮者がタクトを振り、歌手が歌うという、徹底した本物志向の音づくりをした。「大砲の街」ではカット割りを使わずに全てワンシーン・ワンカット撮影する初の試みに挑戦し、セルからコンピューターへの過渡的きっかけとなる作品となった。